在日コリアン福祉施設・エルファの転機。中国人帰国者と日本人利用者の受け入れ「共生とは誰もが自分らしくいられる場所のこと」【前編】

/違和感ポイント/在日コリアン向けの福祉施設だから、他にルーツを持つ人は参加できないのか。それは逆に分断を深めるのではと、疑問に思っていた。しかし、エルファは違う。取材前は、朝鮮半島にルーツを持つ人が集まる場所だと思っていた筆者は面食らったのだ。 京都市南区東九条にあるNPO法人「京都コリアン生活センター エルファ」が

「人の顔が見える『対話』へ」核廃絶を目指す大学生は、なぜ議員に会いに行くのか?

/違和感ポイント/日本は「唯一の被爆国」という言葉をよく聞く。しかし、日本に生きる若者は核兵器の話をどこか「遠い話」として捉えている空気感があるのではないか。核兵器をめぐる国際情勢が緊迫していても、日常を過ごせている私たち。そんな中、核廃絶を目指して活動する大学生、高橋悠太さんと出会った。 高橋悠太さんは「説得」ではな

在日コリアン福祉施設・エルファが語る「教育の意義」。コロナ禍でも積極的な交流・研修を行う理由とは?【後編】

/違和感ポイント/ 2020年春、在日コリアンについて学びたいと強く思っていた筆者は、知人に南珣賢さんを紹介された。福祉施設のため、新型コロナウイルス感染も心配された。しかし、南さんは在日コリアン1世の話を聞く会を設けてくれた。学生のために、ここまで真摯に対応してくれるのはなぜだろう。他の施設とは違う温かさも

在日コリアンを「近い存在」へ。ありのままの発信でコミュニティの垣根を越える。

/知りたいあの人/在日コリアン4世の大学生が、自分のルーツを発信する活動を行っている。ルーツを話すことで、差別を受ける可能性もあるなかで、なぜ発信を続けるのだろうか。 学校で言われた何気ない一言 金美玲さん(以下、ミリョンさん)は、都内の大学に通う在日コリアン4世だ。インスタグラムアカウント「とある在日コリアン」や、イ

「本に価値はない」大学生が1日限りの古本屋を開く。【北原悠吏さん】

/知りたいあの人/全国大学生活協同組合の調査によれば、大学生の半分近くが1日の読書量が0分と回答している。大学生の読書離れが危惧される。しかし、福岡西南学院大学の北原悠吏さんは、仲間と1日限りの古本屋を開いた。北原さんがどのような経緯で、古本屋を企画したのか、そこにどんな想いが込められているのか、気になった。 「本が好