私たちにできることは「誰かを覚えていること」だけ 映画『マイ・ブロークン・マリコ』

/違和感ポイント/この世界は生きづらいことだらけだ。映画に出てくる二人の女性たちも、ともに別々の生きづらさを抱えている。そんなこの世界を棄てて行ってしまった大事な人に、生きている私たちができることは何なのだろう。 ※本稿には一部、映画のネタバレが含まれます。※作品の説明上、児童虐待・性的加害・暴力・自殺の描写がございま

うつ病は甘え?うつ病に向き合う17歳、メンタルヘルスで悩む人に伝えたいこと

/違和感ポイント/ストレスによる体調不良を訴え、精神科に行きたいと訴えると「甘え」だと怒られた。精神科にかかることへのハードルを感じた高校三年生・ユイさんが、メンタルヘルスとの向き合い方について話してくれた。 ※以下の文章には虐待、自殺に関する記述があります。 大学受験を控えた高校3年の4月。千葉県の高校に通っていたユ

生理が止まって「痩せた」とうれしくなった。過剰なダイエットの先で出会った “ボディーニュートラル”

/違和感ポイント/自分の「体」がコンプレックスだった。コンプレックスに打ち勝つために決心したダイエットだったが…なぜイタチごっこをしている気分になるのだろうか? ※この記事は摂食障害、ダイエットの描写が含まれています。 それでも、痩せたい。 大学二年生の・Izumiさんは、自分の身体がコンプレックスだった。

「天国がくると思っていた」旧統一教会を信じ続けた10年。元信者がカルトから抜け出した理由とは?

/違和感ポイント/安倍元総理大臣の銃撃事件以来、注目を集めている「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」。合同結婚式、霊感商法など「異様」だとも捉えられる教えや思想に、入信者はなぜ従うのか。旧統一教会に10年間入信していた元信者に話を伺った。 安倍元総理大臣の銃撃事件以来、注目を集めている「世界平和統一家庭連合(旧統一教

「ルッキズムは嫌」と言いながら、ナンパで自己肯定感を上げている私。

/違和感ポイント/容姿だけで評価されることに辟易しているのに、落ち込んだ時に自己肯定感を上げてくれるのは、ナンパされる時の容姿に対する評価だった。 先日、友達が所属する大学のダンスサークルの引退公演を見に行った。普段の明るさを舞台上でも発揮して、楽しそうに踊っている友達の姿に心が癒された。 その公演を期に引退するメンバ

自分の価値は「痩せている」ことだった。摂食障害を乗り越えた先の景色。その「痩せたい」は誰の声?

/違和感ポイント/個性を必死で探した結果、たどり着いたのは「痩せる」という行為だった。「〇〇じゃないと価値がない」という呪縛を解いてくれたのは母のある一言。摂食障害を乗り越えた後の、わたしの世界。 ※以下の文章には摂食障害に関する記述があります。 朝が来た。私のお腹は鳴っているが、まだ食べてはいけない。 なぜなら私の食

フィンランド紀行「自分の体が嫌い」な僕は、“理想郷”のリアルに勇気をもらった。【前編】

/違和感ポイント/僕が「体」というコンプレックスを手放すまでの小さな物語。刃の如く鋭い言葉に背を丸めた過去を提げて、2019年に訪れたフィンランド。“幸せの国”で出会った何気ない言葉に「Ugly(醜い)って何だろう?」とポジティブに自問した。 コンプレックスは、誰にでもある。 「気にしすぎだよ」という優しい言葉にさえ、

「グレタは何か怖い」「ヴィーガンのくせにお肉食べてるじゃん」理想と現実のはざまで。それでもエコアクションを続ける理由。

/違和感ポイント/「地球の未来のため」の活動にも関わらず、周りからの賛同を得られない…自身も”完璧”ではないと理想と現実の間でさまよう若きアクティビスト達。それでも将来のために立ち上がる原動力は、どこから生まれるのでしょうか? 環境問題への世界的な関心が高まっている中、日本人の環境意識の低さが指摘されていま