「必要なのは自己プロデュース力だ」新しい芸術の楽しみ方を模索する大学生たち。【寺前有海さん、福嶋望実さん】

/知りたいあの人/東京藝術大学では美術学部と音楽学部が一本の道路で隔てられている。各分野で素晴らしい才能を持った学生はいるものの、交流は少ない。両者の境界を超え「新しい芸術の楽しみ方」を模索する藝大生がいる。大学生主導のプロジェクト「うたをみる」の代表、寺前有海(以下、寺前)さんと福嶋希実(以下、福嶋)さんだ。コロナ禍

「人の顔が見える『対話』へ」核廃絶を目指す大学生は、なぜ議員に会いに行くのか?

/違和感ポイント/日本は「唯一の被爆国」という言葉をよく聞く。しかし、日本に生きる若者は核兵器の話をどこか「遠い話」として捉えている空気感があるのではないか。核兵器をめぐる国際情勢が緊迫していても、日常を過ごせている私たち。そんな中、核廃絶を目指して活動する大学生、高橋悠太さんと出会った。 高橋悠太さんは「説得」ではな

大学生のラーメン屋店長「俺の食べたいものを出す」。きっかけはアメリカ留学だった【大井太暉さん】

/知りたいあの人/経営のことより「自分が美味しいと思う一杯」へのこだわりが大切。福岡県飯塚市で、大学生がラーメン好きをうならせている。 各地のラーメンを食べ歩き、研究したラーメンは、数千杯を数える。西南学院大学4年の大井太暉さんは、2021年10月、福岡県飯塚市にラーメン屋「武志(たけし)」を開店した。店名は父の名前か

“役に立たない”人文学を研究するのはなぜ?「本当に大切なものは目に見えない」

/違和感ポイント/社会に何かしらの貢献をすること、役に立つことは、学問に必要なことなのか。利益を生み出さなければ、存在意義がないのか。「役に立たない」学問であると攻撃される人文学を研究する大学院生に話を聞いた。 「人文学不要論」は叫ばれて久しい。 学問が「有用性」を指標に評価される近年、人文学は「役に立たない・有用性の

在日コリアンを「近い存在」へ。ありのままの発信でコミュニティの垣根を越える。

/知りたいあの人/在日コリアン4世の大学生が、自分のルーツを発信する活動を行っている。ルーツを話すことで、差別を受ける可能性もあるなかで、なぜ発信を続けるのだろうか。 学校で言われた何気ない一言 金美玲さん(以下、ミリョンさん)は、都内の大学に通う在日コリアン4世だ。インスタグラムアカウント「とある在日コリアン」や、イ

「本に価値はない」大学生が1日限りの古本屋を開く。【北原悠吏さん】

/知りたいあの人/全国大学生活協同組合の調査によれば、大学生の半分近くが1日の読書量が0分と回答している。大学生の読書離れが危惧される。しかし、福岡西南学院大学の北原悠吏さんは、仲間と1日限りの古本屋を開いた。北原さんがどのような経緯で、古本屋を企画したのか、そこにどんな想いが込められているのか、気になった。 「本が好