何者でもない一人の男性が綴った「女性の生きづらさ」。なぜ多くの人の心を打ったのか?

/違和感ポイント/2021年3月にnoteで1万いいねを超える大反響を巻き起こしたエッセイ。執筆者の男性は、なぜ“当事者”ではない問題について発信しようと思ったのか。そしてなぜ多くの人の心に届いたのか、その理由に迫った。 7分だけ時間をつくって読んでほしいエッセイ 「かわいいね」ーー日常生活で何気なく使われ、褒め言葉と

LGBT当事者にも理解されなかったアセクシュアル。差別を生まないために必要なのは知識と優しさ。

/違和感ポイント/セクシュアルマイノリティの当事者だからといって、自分と異なるセクシュアリティに理解があるとは限らない。 マイノリティが一丸となって社会を変える。LGBTという言葉が浸透し始めた昨今、同性婚の合法化に向けて活動する当事者のグループが、ニュースで報道されるようになった。周りと少し違うせいで、差別を受けた苦

プラスチック問題を楽しく伝える人気動画「1ヶ月プラなし生活」はこうして生まれた。【RICE MEDIAトムさん・インタビュー前編】

/違和感ポイント/「難しそう」と敬遠されがちな社会問題。実は、潜在的に関心を持っている人は多くいるのかもしれない。 「社会問題」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか?地球温暖化、貧困、少子高齢化、ジェンダー不平等…など、挙げればキリがないほどに、私たちは多くの課題に直面している。 社会問題をわかりやすく発信するメ

「すべてのイラン人女性のために」日本から世界に向けて呼びかける、12人の思いとは?

/違和感ポイント/「11歳で警察に捕まった」「捕まった甥と連絡が取れない」「当事者かどうかは関係ない」 2022年10月1日、東京・渋谷で「東京デモ:イランの人々のために(以下:デモ)」が、在日イラン人有志により開かれ100人近くの人が集まった。 頭髪を隠すスカーフ「ヒジャブ」を適切に着用してないという理由から、イラン

「これって何のための校則なの?」校則の見直しから、先生と生徒の信頼が生まれた【みんなのルールメイキング 前編】

/違和感ポイント/筆者は中学、高校生の時に無条件で校則を受け入れていたが、振り返ってみると設置理由がわからないルールもあった。厳しい・理不尽な校則などが話題になる中、学校のルールを生徒が主体的に見直す機会は必要なのではないだろうか。 特定の髪型の禁止、靴下の色の規定。「これって何のための校則なの?」。中学、高校生活を過

「校則問題は学校を卒業しても続く」生徒個人が意見をいえるように校則を見つめ直す【みんなのルールメイキング 後編】

/違和感ポイント/中高時代、筆者は学校の校則に何も考えずにしたがっていた。しかし生徒自身が自分自身に関わるルールについて考え直すことは社会に出てからも大切な経験になるのではないだろうか。 前編はこちら。 「ルールメイキング」は学校の校則・ルールの対話的な見直しを通じて、全員が主体的に関われる学校をつくっていく取り組みだ

“役に立たない”人文学を研究するのはなぜ?「本当に大切なものは目に見えない」

/違和感ポイント/社会に何かしらの貢献をすること、役に立つことは、学問に必要なことなのか。利益を生み出さなければ、存在意義がないのか。「役に立たない」学問であると攻撃される人文学を研究する大学院生に話を聞いた。 「人文学不要論」は叫ばれて久しい。 学問が「有用性」を指標に評価される近年、人文学は「役に立たない・有用性の